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経済と物理って同じなのか?

経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス)

経済数学の直観的方法 マクロ経済学編 (ブルーバックス)

これを読んだ。

大昔にこれ↓を読んだことがあって、今回経済数学版がでていたため、試しに読んでみることにした。

結論から言うと、僕が読んでものすごくためになる本ではなかった。

物理学者から見たマクロ経済学の解釈を知りたい、というのが僕が本書を読み始めたモチベーションだった。たしかに、マクロ経済学の外観を眺める、という意味では、その点を本書はとても易しく説明している。一方で、僕の目論見から外れた部分もあって、

  • 歴史にはあまり興味がなかった

あるモデルの歴史的な位置づけとモデルが与えたインパクトの評価は不可分だとは思うが、もう少し後者について詳しく述べて欲しかった。

  • 数学の直観的説明部分が易し過ぎた

本書の数学のレベルは、大学の物理で言えばおおよそ2回生くらいのレベルである。とても易しいので、感動がなかった。

気になる点はもう少しあって、本書の著者が物理学者である(はず)なだけに、物理をかじった人間の考え方として通じる部分も多々あったのだけれど、それは経済学に対して正当な評価になっているのか?という疑問が残った;この著者の理解は偏ったものではないのか?

とにかく、僕にとって誤算だったのは、本書はあくまでも経済学上で必要な数学的問題を解くためのトリックを説明する本であって、マクロ経済学への直観的な入門書ではない、ということだ。これは、コンセプトを理解せずに読んだ僕が全面的に悪いので、著者に非はない。 ただ、本書のターゲットになっている(と思われる)経済数学に黒雨している人たちは、本書の説明を読んで何かを理解した気分になれるのか、というのもよくわからない。全体的に、どっちつかずな印象になる本だった。

マクロ経済学についてもう少し一般的な本も読んでみたい気もしているが、これ以上は各論になっていく予感もするので、良さそうなものが見つかるまでは放置したいと思う。

次はミクロ経済学の平易なものを読みたい。